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#18.面接のポイント・・・2022年8月27日配信から最新情報まとめ

#18.面接のポイント
ご感想: 反復練習や意識共有が大切なんだと学びました。

小学校受験のリアルをお届け!ポッドキャスト番組「お受験相談 咲良カフェ」

2022年よりお届けしているポッドキャスト番組「お受験相談 咲良カフェ」の内容をもとに、内容をアップデートしてこれからブログにまとめて掲載していきます。小学校受験を考えているご家庭の皆さまに、役立つ情報をお届けできればと思っています。

「面接対策」について

前回のブログでは「願書」についてお話しましたが、いよいよその願書を提出し終えると、次に待っているのが「面接」です。

願書は“ご家庭の想いを綴るお手紙”でしたが、面接は“その想いを自分の言葉で伝える時間”です。
限られた短い時間の中で、いかにご家庭らしさを表現できるか。今日はこの「面接対策」についてお話します。

面接対策、後回しにしていませんか?

8月の終わりから9月にかけては、講習会や模試、直前講習と、お子様の予定がぎっしり詰まってきます。そこに願書作成も重なり、気がつくとフラフラ。
「面接対策はまだ何も…」という方も少なくありません。

ですが、面接はご両親にとっても、お子様にとっても、学校に“家庭の素顔”を直接伝える大切な機会です。
時間切れの恐怖のまま本番を迎えるご家庭が多いので、私は前もってスケジュール感をお伝えし後回しにしない対策を取っていきます。

それでもやることの多い時期なので、バランスやご家庭の全体の様子を見ながら伴走支援をしていくようにしています。

とにかく後回しにならないように、しっかり準備を始められるようにしておきましょう。

「記憶に残るご家庭」とは?

面接では、願書に書いた内容について掘り下げられたり、そこから派生するような質問がなされたりします。とはいえ、時間は本当に限られています。
面接が終わると「本当に短いんですね」という感想が本当に多いです。
よくあるのは、話そうと思っていた内容にたどり着けなかったというものです。
そして学校によって雰囲気もだいぶ違うという感想もよく聞かれます。

ではどうすれば良いかというと、「そのご家庭らしさが伝わること」が何より大切。

決して奇をてらう必要はありません。ご家族が普段から大切にしてきたこと、お子様との関わり方、生活の中で育んできた価値観——そういったことを、シンプルに、けれどしっかりと届けることが大切なのです。

違う角度から来た質問に対し、たまに何通りも答えを用意しようとしている方がいます。
そんなに記憶力が良いもの素晴らしいことですが、想いを届けることが難しいこともあるでしょう。
質問の仕方が違っただけで、本質は何を聞かれているのかを理解すれば、柔軟に答えられるようになります。
その対策していくことの方が、気持ちも楽だと思います。

世間話をしに行っているわけではないので、しっかり届けていただけるよう作戦を練りたいところです。

“伝わる”練習を重ねましょう

いよいよアウトプットとなると、面接対策で欠かせないのが「声に出して練習すること」。
いわゆる模擬面接ですね。

ご自身では伝えたつもりでも、聞き手に伝わっていなければ意味がありません。
第三者の視点でフィードバックを受けることで、自分たちの言葉が「どう聞こえるか」に気づくことができます。

私はコンサルの中で、皆さんの家庭の取り組みや想いを丁寧にお伺いし、それをどう表現すれば伝わりやすいか、具体的にアドバイスしています。

そして何より、繰り返しになりますが、「練習に勝る対策はありません」。

面接については、お子さまも親御さまも得意不得意の個人差があります。
あがり症だったり、口下手だったり、もちろんあります。
話しているうちに、緊張で何を言っているのか分からなくなってしまうことだってあります。

でも、「上手」ってどういう状態なのでしょう。
単に願書通りのことを言えることではないということがポイントです。

よく「どうして、先生があんなに練習を重ねてくださったのか分かりました。」
という感想があります。
内容づくりから時間のかかることだから、練習を重ねるのです。

最終的には、
壁打ちとご指導が実った時、親御さんご自身も成長もお感じになるようです。

第一印象やオンライン面接にもご注意を

第一印象は用意した面接内容を違和感なく受け入れていただくためのものです。
わざわざ見た目で、しっかり準備したことを損ねる必要がない程度に用意したいものです。
逆に「記憶に残る」というのは、奇抜な見た目の印象ということではありません。
あくまで中身で勝負するという意味での「記憶に残る」という意味です。

入室した際に、この学校の保護者としてどうかな?という

お母さまの短いスカート丈

お父様の尖った先の靴

である必要はないですよね?
気になる方は「一応、これでいいかチェックしてください」とご相談にいらっしゃいます。

そして、昨今では、オンライン面接を導入している学校も見られます。コロナ禍での対応だったものが、今やITリテラシーの一部として扱われつつあります。

オンラインならではの注意点もあります。

カメラの位置や表情の見え方

声のトーン・タイミング

接続環境の確認

など、事前のリハーサルをおすすめします。
オンラインの説明会や相談会を経験された方は慣れてきているかもしれませんが、本番となると緊張感も違います。こちらも余裕を持って準備しておきましょう。

慣れない面接の形式では、さらに
「らしさ」に自信が持てない
「うちの家庭は、十分にできていたのかな?」
「伝えるべきことが見つからない…」

そう不安になる方もいらっしゃいますが、どのご家庭にも必ず、大切にしてきたこと・育んできた想いがあります。それに気づき、言葉にしておくことが、面接の準備の第一歩です。

オンラインの面接の練習ももちろん一緒にさせていただいています。

注意すべきは、面接は一問一答ではないということ

面接で聞かれたことに「答える」ことに終始しているご家庭がよく見られます。
もともと正解があって、それに答えられたらいいのだと思っているご家庭が少なくありません。
合格をいただける家庭は、そうではありません。

もちろん学校への理解は言うまでもありません。
とても大事です。
その学校を受験しにきているわけですから、
お父さまが別の学校のことを言っている…なんて冷や汗はかきたくないですよね。

学校の特徴や
どうしてその学校へ行かせたいのかの動機

どんなに理解していると言っても学校の方ではない限り想像でしかないですが、
それでも説明会・学校見学・生徒さんと関わったりしたことなど
理解しようと努めた内容を把握しておくという
その意味での正解はあるかもしれません。

しかし、それ以上に
背後にある家庭の考え方・想いは整理されていますか?
ご家族で改めて日々を振り返ってみてください。
そして、なかなか見えてこない場合は、ぜひ私のところにご相談ください。
一緒に掘り起こして、伝わるカタチに整えていきましょう。
試行錯誤で、これだ!と思える内容やエピソード
話し方を発見できると、自信をもって伝わるものができるようになります。

それを端的に、分かりやすく伝わるようにするのが面接対策です。

家族の特徴を記憶に残して、学校に選んでいただけるようにしましょう。

最後に:

願書から面接へと進む秋までの時期、「いよいよ本番だ」とプレッシャーを感じている方も多いと思います。ですが、今までの歩みがあってこその今です。焦らず、自分たちらしさに自信を持って、丁寧に準備を進めていきましょう。

お一人で抱え込まず、どんな小さなことでもお気軽にご相談くださいね。

今週も皆さんの心のサクラが咲きますように。

参考:ポッドキャスト番組「小学校お受験相談咲良カフェ」018.面接のポイント 2022年8月27日配信