#10.こどもの頭の中を覗いてみよう~数・位置~
ご感想: 生活の中で楽しく勉強する方法は参考になりました。
小学校受験のリアルをお届け!ポッドキャスト番組「お受験相談 咲良カフェ」
2022年よりお届けしているポッドキャスト番組「お受験相談 咲良カフェ」の内容をもとに、内容をアップデートしてこれからブログにまとめて掲載していきます。小学校受験を考えているご家庭の皆さまに、役立つ情報をお届けできればと思っています。
【数と位置】遊びながら学ぶ、数字の世界と空間の感覚
前回のブログでは「常識」や「量」といった基本的な分野についてお話しました。
今回はその続きとして「数」と「位置」についてのお話しです。
「数」と「位置」──これは、お勉強というよりも、日常生活の中で自然に育っていくもの。
小学校受験という枠を超えて、お子さまの“考える力”を育てる、とても大切な視点なんです。
今回はその続きとして「数」と「位置」についてのお話しです。
「数」と「位置」──これは、お勉強というよりも、日常生活の中で自然に育っていくもの。
小学校受験という枠を超えて、お子さまの“考える力”を育てる、とても大切な視点なんです。
数って、どう教えるの?まずは“操作”から。
「数」と聞くと、つい足し算・引き算を思い浮かべがちですが、
お受験ではまだ記号は使いません。
重視されるのは、「数を動かす力」=数の操作力です。
たとえば…
公園に子どもが2人いて、3人やってきました。全部で何人になる?
飴が8個あって、4人にケンカしないように配ると、1人いくつもらえる?
こんなふうに、お話の中で数がどう動くかが原点です。
それを知る力が「数」の領域です。
この力、実は日常生活の中でもたくさん育てるチャンスがあります。
お受験ではまだ記号は使いません。
重視されるのは、「数を動かす力」=数の操作力です。
たとえば…
公園に子どもが2人いて、3人やってきました。全部で何人になる?
飴が8個あって、4人にケンカしないように配ると、1人いくつもらえる?
こんなふうに、お話の中で数がどう動くかが原点です。
それを知る力が「数」の領域です。
この力、実は日常生活の中でもたくさん育てるチャンスがあります。
おうちでできる!“数の感覚”の育て方
わたしがおすすめしているのは、日々の中で“数える習慣”を取り入れること。
階段を上るときに「いち、に、さん」と数えてみる
家族でピザを分けるときに「一人何切れになるかな?」と考えてみる
お買い物で「あといくつ要る?」と一緒に数える
こうした小さな会話の積み重ねが、数の感覚を育てていきます。
「お勉強しなきゃ!」と思うと構えてしまいますが、遊びや日常の体験の中で“いつのまにかできていた”という形が理想なんですよね。
階段を上るときに「いち、に、さん」と数えてみる
家族でピザを分けるときに「一人何切れになるかな?」と考えてみる
お買い物で「あといくつ要る?」と一緒に数える
こうした小さな会話の積み重ねが、数の感覚を育てていきます。
「お勉強しなきゃ!」と思うと構えてしまいますが、遊びや日常の体験の中で“いつのまにかできていた”という形が理想なんですよね。
「位置」の感覚は、体と空間の理解から
もうひとつ、重要な分野が「位置」。
上下左右、前後、右上や左下など、空間の中での物の配置や動きを理解する力です。
この位置感覚も、算数や図形の理解の基礎となる大切な力。
試験ではこんな問題が出されます。
くまさんのおうちは3階。2つ上の階には誰がいる?
お花が道の右側に並んでいて、右のお花だけ摘んだら何本になる?
…こう聞くと難しそうですが、これも遊びながら身につけられる分野なんです。
上下左右、前後、右上や左下など、空間の中での物の配置や動きを理解する力です。
この位置感覚も、算数や図形の理解の基礎となる大切な力。
試験ではこんな問題が出されます。
くまさんのおうちは3階。2つ上の階には誰がいる?
お花が道の右側に並んでいて、右のお花だけ摘んだら何本になる?
…こう聞くと難しそうですが、これも遊びながら身につけられる分野なんです。
一石二鳥!お手伝いで“位置”を学ぶ
私がよくご家庭におすすめしているのは、「お手伝いを通じて位置を学ぶ」方法です。
たとえばこんなふうに伝えてみてください。
「シャツはタンスの右側、上から2段目の引き出しに入れてね」
これだけで、お子さまの頭の中では…
「右ってどっちだっけ?」
「上から2段目って、1、2…ここか!」
…と、たくさんの思考が巡っています。
自分の身体を起点に、空間を理解して行動する。
これがまさに“位置”を学ぶ大事なプロセスなのです。
さらに、「お手伝いもできて」「学びにもなる」まさに一石二鳥ですよね。
たとえばこんなふうに伝えてみてください。
「シャツはタンスの右側、上から2段目の引き出しに入れてね」
これだけで、お子さまの頭の中では…
「右ってどっちだっけ?」
「上から2段目って、1、2…ここか!」
…と、たくさんの思考が巡っています。
自分の身体を起点に、空間を理解して行動する。
これがまさに“位置”を学ぶ大事なプロセスなのです。
さらに、「お手伝いもできて」「学びにもなる」まさに一石二鳥ですよね。
日常の中で、“考える力”を育てる
今回お話しした「数」と「位置」は、日常にこそたくさんの学びのチャンスが隠れています。
右、左、いくつ?どこにある?
そうしたやり取りの中で、お子さまは少しずつ言葉を知り、
「考える力」を身につけていきます。
どういう状態なのかを想像しながら、
それをイメージして操作することは、
単に記号を反射的に覚えて書くこととは異なります。
受験だからといって、特別な教材が必要なわけではありません。
大切なのは、「一緒に考える時間」「一緒に楽しむ気持ち」。
親子でやるから、子どもは安心して取り組め、
知識だけでなく、本当の意味するところを理解し、
定着していくのだと思います。
右、左、いくつ?どこにある?
そうしたやり取りの中で、お子さまは少しずつ言葉を知り、
「考える力」を身につけていきます。
どういう状態なのかを想像しながら、
それをイメージして操作することは、
単に記号を反射的に覚えて書くこととは異なります。
受験だからといって、特別な教材が必要なわけではありません。
大切なのは、「一緒に考える時間」「一緒に楽しむ気持ち」。
親子でやるから、子どもは安心して取り組め、
知識だけでなく、本当の意味するところを理解し、
定着していくのだと思います。
最後に:お子さまの頭の中をちょっと覗いてみる。
「あ、こんなふうに考えてるんだ!」という発見が、きっとあるはずです。
頭の中が分かると、親も楽しいですし、
子どもも分かってもらえると、どんどん学びが進みます。
今週も皆さんの心のサクラが咲きますように。
頭の中が分かると、親も楽しいですし、
子どもも分かってもらえると、どんどん学びが進みます。
今週も皆さんの心のサクラが咲きますように。
参考:ポッドキャスト番組「小学校お受験相談咲良カフェ」010.こどもの頭の中を覗いてみよう~数・位置~ 2022年5月7日配信